[15日 ロイター] - トランプ米大統領の陣営は15日、大統領選を巡り、ペンシルベニア州当局によるバイデン氏の勝利認定を差し止めるよう求めて同州連邦地裁に提起している訴訟で、主張の主要部分を撤回した。これにより、判決の影響を受ける票数はわずかになるとみられる。
トランプ氏の陣営は申し立ての修正版で、同州フィラデルフィアとピッツバーグで監視人が郵便投票の集計を監視するのを選挙当局者が違法に阻止したとの主張を取り下げた。
これにより、有権者が郵便投票のエラーを修正することが違法に認められたとの主張が争点となる。同州では民主党のバイデン前副大統領の得票数が6万票以上、トランプ氏を上回ったとみられており、当局は訴訟の行方によって影響を受ける票数は限定的だとしている。
ペンシルベニア州当局は、トランプ陣営の訴えを退けるよう連邦地裁に申し立てている。
同州で人口の多いモンゴメリー郡の当局者は11月4日の審問で、技術的なエラーを修正した有権者は100人未満だと証言した。
トランプ氏は15日、大統領選を巡りツイッターにバイデン氏の名前は出さずに「彼が勝利したのは選挙に不正があったからだ」と書き込み、初めてバイデン氏の勝利に言及。その後まもなく、敗北を認める考えがないことを強調した。
また、大統領選の違憲性を示す「大型訴訟」を近く起こすと、ツイッターに投稿した。
法律専門家は、訴訟によって選挙結果が覆される可能性はほぼないとみている。
ペンシルベニア州は11月23日に選挙結果を認定する予定。
*内容を追加しました。