[東京 9日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は9日午後の会見で、トヨタ自動車が同日に水素燃料電池車の発売を始めたことに関連し、国内の技術水準が世界をリードしていくことを期待したいとの見解を示した。
加藤官房長官は、水素燃料が燃焼時に二酸化炭素(CO2)を発生させないため、2050年のカーボンニュートラル達成という政府の掲げた目標には「不可欠な技術」であると指摘。今後、政府が設立する2兆円の基金なども活用し、具体的な技術支援などの計画を年内にまとめる意向を示した。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大が続き、北海道などでは医療提供体制が限界に近づき、死者数の増加なども顕著になっているが、加藤官房長官は現在の段階で、4つの感染状況の段階の上から2番目に当たる「ステージ3」に相当する都道府県はないとの見解を表明。今後も都道府県と協力して感染防止に当たるとの見解を繰り返した。
(田巻一彦)