[リマ 11日 ロイター] - 11日実施のペルー大統領選では、公式集計が約半分済んだ段階で急進左派の教師ペドロ・カスティジョ氏が得票率トップに立った。民間調査会社による暫定集計で2位に付けていたフジモリ元大統領の長女で保守派のケイコ・フジモリ氏は公式暫定集計では出遅れている。6月に決選投票が行われる。
公式暫定集計で小学校教師で労働組合組織執行部のカスティジョ氏(51)は得票率16.2%。リベラル派の経済学者エルナンド・デソト氏が2位の13.6%、超保守派のラファエル・ロペスアリアガ氏とフジモリ氏はともに12.9%となっている。ただ開票が進むにつれフジモリ氏の得票率は伸びている。
カスティジョ氏は財界の重鎮の影響力を弱め、鉱業や石油・ガス、水力発電、通信といった分野で国家の権限を強めるための憲法改正を公約にしている。
自由市場経済を支持するフジモリ氏はブラジル建設大手のオデブレヒトから120万ドルを受け取った疑いが持たれ、身柄を拘束されていた時期があり、世論は賛否で二分されている。同氏は疑惑を否定している。
カスティジョ氏は支援者らに「この結果についてペルー国民に感謝している」と表明。「最終結果が出るまで平静を呼び掛ける」と続けた。
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