[東京 12日 ロイター] - アジア時間の原油先物は、小幅上昇している。夏のドライブシーズンが近づくにつれ米国で燃料需要が高まるとの期待に支えられてる。米国でワクチン接種が進んでいることも支援材料だが、他国での感染者増加で上値は抑えられる見込み。
0155GMT(日本時間午前10時55分)時点で、北海ブレント原油先物は0.25ドル(0.4%)高の1バレル=63.20ドル、米WTI原油先物は0.17ドル(0.3%)高で59.49ドル。
先週月曜に不安定な値動きが止まって以来、相場はほとんど動いていない。
アクシの首席市場ストラテジスト、スティーブン・イネス氏は、「ブレントが63ドル付近にとどまり、トレーダーの様子見姿勢も加わって市場は最近静かになっている」と述べた。
米国では7000万人超が新型コロナウイルスワクチンの接種を受け、欧州でも新規感染者数が減少する一方、インドの感染者数は過去最多で他のアジア諸国でも感染が拡大している。
イネス氏は、世界の旅行見通しはまだ改善せず、原油価格はレンジ内での取引が続くとの見通しを示した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210412T025820+0000