[ワシントン 12日 ロイター] - 米テキサス州選出のロン・ライト下院議員(共和党)が新型コロナウイルス感染で死去したことに伴う補欠選挙に23人が立候補している。
テキサス州は共和党の地盤だが、同州北部のライト氏の選挙区では民主党が勢力を伸ばしている。
補選は5月1日に実施される。民主党は支持者拡大に期待を寄せており、バイデン大統領の就任後に初めてテキサス州の有権者の声が反映されることになる。
2020年大統領選ではトランプ前大統領が得票率52%でテキサス州の選挙人を獲得。同州北部の下院選挙区では1980年代以降、共和党が議席を維持しているが、トランプ氏は同地区で辛うじて勝利を収めた。
トランプ氏は今回の補選でどの候補にも支持を表明していない。多数の候補者が乱立しているため、今年夏に上位2候補による決選投票が行われる可能性が高い。
決選投票は共和党候補と民主党候補の争いになる可能性も、共和党候補同士の争いになる可能性もある。
下院議員の死去やバイデン政権入りに伴う補欠選挙は、他にもニューメキシコ州(6月)、オハイオ州(11月)、フロリダ州(時期未定)で予定されているが、今回のテキサス州の補選が最も激戦になる可能性がある。
民主党は下院で7議席差で多数派を占めているが、就任前に新型コロナで死去した共和党議員の夫人で補選に勝利したジュリア・レットロー氏が下院議員に今週就任するため、議席差は6に縮まる。
テキサス州の補選には、民主党候補10人、共和党候補11人、独立系1人、リバタリアン (自由至上主義者)1人が立候補しており、選挙の行方は不透明。4月19日から期日前投票が始まる。