[ワシントン 12日 ロイター] - バイデン米大統領は12日、司法省の3つの高官ポストの人事を発表した。行政府に法律関連の助言を行う法律顧問局(OLC)次官補には、自身の政権移行チームの司法省担当メンバーだったクリストファー・シュローダー氏を充てる。
刑事捜査を監督する刑事局のトップにはケニス・ポライト氏を、麻薬取締局(DEA)のトップには元ニュージャージー州司法長官のアン・ミルグラム氏を指名した。
3人とも上院の承認を経て就任する。
OLC次官補は行政府に法律の解釈を提供する要職で、影響力が強い。助言に法的拘束力はないものの、16年大統領選のトランプ陣営とロシアの共謀疑惑に関するモラー特別検察官の捜査では、現職大統領は起訴できないとしたOLCの意見によってモラー氏の権限に実質的な制約がかかった。
既に司法省公民権局の次官補に指名されたクリステン・クラーク氏と環境天然資源局トップに指名されたトッド・キム氏は14日に上院司法委員会で承認公聴会が開かれる。