[モスクワ 13日 ロイター] - ロシア外務省のセルゲイ・リャブコフ次官は13日、米国は軍艦をクリミア半島から遠く離れていることが「身のため」だと警告した。黒海への軍艦派遣はロシアの神経を試すための挑発だと指摘した。
ロシアは2014年にクリミア半島をウクライナから併合。ウクライナ東部で政府軍と親ロシア派武装勢力の争いが激しさを増す中、米軍艦2隻が週内に黒海に到着する予定となっている。
ロシアの通信社によると、リャブコフ次官は何らかの事態が起きるリスクが非常に高いとして、米軍艦は黒海で距離を保つようすべきと警告。「米国の船がわれわれの沿岸付近ですることは何もなく、純粋な挑発行為だ。文字通り挑発的であり、彼らはわれわれの強さを試し、われわれの神経を刺激している」と述べた。
その上で「われわれは米国に対し、クリミア半島とわれわれの黒海沿岸から遠く離れているほうが良いと警告する。それは彼らの身のためになる」と語った。
米国防総省はこれまで、米軍は艦船を定期的に同海域に派遣しているとのみ説明し、軍艦派遣についての言及を避けている。