[シドニー 14日 ロイター] - メルボルン研究所とウエストパック銀行が14日に公表した4月のオーストラリア消費者信頼感指数は前月から6.2%上昇し、2010年8月以来の高水準に達した。
前月比の上昇は3カ月連続。家計や景気見通しが堅調で、新型コロナウイルスのワクチン接種の遅れによる影響を相殺した。
4月の消費者信頼感指数は118.8となり、「楽観」が「悲観」を大幅に上回っていることを示した。新型コロナに伴うロックダウン(都市封鎖)で打撃を受けた前年同月からは57%の大幅上昇となった。
ウェストパックのチーフエコノミスト、ビル・エバンズ氏は統計について「驚くべき結果だ。消費者が今年、基調を上回る成長の主なけん引役になることを示している」と述べた。
政府の経済支援策が3月に一部打ち切られ、新型コロナワクチンの接種も課題に直面する中、同氏は今回、指数低下の可能性を見込んでいたという。
こうした見方に反し、家計に関する指数は前年比13.4%、今後1年間の家計を示す指数は5.4%、それぞれ上昇した。
今後1年間と5年間の経済見通しを示す指数もそれぞれ10.3%と4.1%の上昇となった。
住宅価格の見通しを示す指数は2.7%上昇し、コロナ禍前の水準を8%上回った。住宅価格の上昇で購入が難しくなる中、現在が住宅購入に適した時期かどうかを示す指数は7.9%と大きく低下した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210414T014948+0000