[ウェリントン 14日 ロイター] - ニュージーランドのオコナー貿易・輸出振興相件農業相は14日、同国が最大2年間の移行期を経て、海路による生体畜産輸出を段階的に廃止すると明らかにした。
同相は「決定の中核は、高水準の動物福祉というニュージーランドの定評を維持すること。動物の福祉に対する監視が厳しくなる中、常に規制の先を行かなければならない」と指摘。この決定は一部農業従事者や輸出入業者に影響するとし、適用のため移行期間を設けると説明した。
2015年以降、同国第一次産業の輸出収入に占める生体畜産の海路輸出は0.2%程度にとどまっている。
同相は記者会見で、この決定について当局者らが中国やオーストラリアと協議を行なったと説明した。
生きた牛の最大の輸出先である中国がこの決定に反発する懸念はあるかとの質問に、同相は「中国の話ではない。動物の福祉とわが国に対する評価の話だ」と述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210414T020524+0000