[ワシントン 9日 ロイター] - ベラルーシの反体制派、スベトラーナ・チハノフスカヤ氏は9日、ルカシェンコ大統領による民主派や独立系メディアへの弾圧によって、ベラルーシは「欧州の北朝鮮」になっていると危機感を示した。
また、「政権に資金を提供する取り巻き」や国営企業などルカシェンコ氏の資金源を対象に、米欧が制裁を強化するよう求めた。
米上院外交委員会でプラハから電話で証言した。
ルカシェンコ氏は5月、民間旅客機をミンスクの空港に強制着陸させ、反体制派のジャーナリストを拘束した問題で国際社会の非難を浴びた。欧州連合(EU)は、ベラルーシの航空会社が運航する航空機によるEU上空の通過などを禁止した。
チハノフスカヤ氏は、ルカシェンコ氏に新たな大統領選を実施させ、「権力乱用」を終わらせるため、米国とEUが「包括的かつ断固とした対応」を講じる必要があると主張。
「さもなければ、ルカシェンコ氏がベラルーシを欧州の北朝鮮、つまり不透明で予測不可能、そして危険な国にしてしまう状況に将来直面する」と述べた。