[ソウル 2日 ロイター] - 韓国の中央日報は2日、文在寅大統領がバイデン米大統領との今年5月の会談前に、北朝鮮の金正恩総書記と書簡を交わし、会談の可能性を模索していたと報じた。
同紙が外交筋の話として報じたところによると、文大統領は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を踏まえ、オンライン形式も含めた会談の方法を探るため金総書記に書簡を送った。金氏がどう返答したかは不明。
韓国大統領府はコメントの要請に応じていない。
中央日報によると、外交筋は「米韓首脳会談の前後に(南北)首脳が書簡を交わしたと理解している。ビデオ会議など会談の方法について意見を交わしたと聞いた」と述べたという。
文大統領とバイデン大統領は5月の会談で、北朝鮮に関与していく意向を表明した。ただ、バイデン氏は制裁緩和の構えは示さず、北朝鮮に核を放棄させる難しさについて「何ら幻想を抱いていない」と述べた。