[ドバイ 20日 ロイター] - イランの国会議員らは、20日に公表されたライシ大統領への書簡で、2015年のイラン核合意立て直しに向けて6つの条件を提案した。国営イラン通信(IRNA)が報じた。
書簡は290人の議員のうち250人が署名した。議員らは、核合意が復活した際に欧米側は離脱しないことを確約し、イランが核の合意事項に違反した場合、直ちに制裁を科す「スナップバックメカニズム」を発動しないことも保証すべきだとしている。
強硬派が多数を占める議会は、この提案に関する採決を行っていない。強硬派の強い支持を受ける最高指導者ハメネイ師がイランの核政策など国の重要課題の最終決定権を握っている。
議員らは書簡で「われわれは過去の経験から学ぶべきで、まず必要な保証を得ることなしに合意せず、国益についてのレッドライン(超えてはならない一線)を引く必要がある」と主張している。
書簡は、ウィーンでの核合意復活に向けた協議が最終段階を迎える中で提出された。EU当局者は「非常に近いうちに」協議は合意に達する可能性があるとの見方を示している。