[シドニー 24日 ロイター] - オーストラリアのモリソン首相は24日、ロシアからのサイバー攻撃に備える必要があるとの見解を示した。
同国は前日、西側の同盟諸国に追随し、ウクライナでの軍事行動を巡る対ロシア制裁を発表した。
モリソン首相は豪テレビ局チャンネル・ナインに対し、「サイバー攻撃は実際の脅威だ」と述べ、制裁へのロシアの対応としては最も可能性が高いと指摘した。ロシアから何らかの報復を見込んでいるかとの質問に答えた。
豪企業にサイバー攻撃への防衛を強化するよう促し、直接の被害は受けないかもしれないが、コンピューターウイルスが広がれば付随的な影響が生じる可能性があると警鐘を鳴らした。
サイバーセキュリティー会社「ESET」の研究者は23日、ウクライナに対する大規模サイバー攻撃の一部を巡り、同国で新たに発見された破壊的なソフトウエアが数百台のコンピューターを攻撃しているとの見解を示した。