[ウェリントン 5日 ロイター] - シャーマン米国務副長官は5日、南太平洋の島国・サモアのマタアファ首相と会談し、気候変動や海洋安全保障のほか、中国の影響力拡大を念頭に置いた2国間協力の機会などについて協議した。
シャーマン氏はサモアを皮切りに太平洋諸国歴訪を開始した。次の訪問先はトンガ。ソロモン諸島、オーストラリア、ニュージーランドも訪問する。
シャーマン氏は記者会見で、この地域を訪問しているのは人々の話に耳を傾け学ぶためだと述べ、マタアファ首相との会談は生産的だったとの見解を示した。
「両国は人権尊重、表現の自由、宗教・信念の自由、自由で開かれた報道の重要性に対する強い信念など重要な民主主義的価値へのコミットメントを共有している」と述べ、両国の継続的な友好関係に期待を示した。
シャーマン氏は、バイデン米大統領との会談に向け太平洋地域の首脳が今年9月にホワイトハウスに招待されていることを確認した。訪問の日程は、まだ確認されていない。
マタアファ首相は、気候変動に関する米国の政策転換や海洋ガバナンスへの関与に謝意を表明。米国との協力の機会を模索することを期待していると述べた。