[プノンペン 6日 ロイター] - 東南アジア諸国連合(ASEAN)の特使を務める議長国カンボジアのプラク・ソコン副首相兼外相は6日、ミャンマー情勢について、信頼と政治的意志の欠如が和平プロセスを阻害しているとの見解を示した。軍事政権が民主派と協力して具体的な進展を遂げない限り、ASEANは軍事政権を承認しないと強調した。
ASEANは6日までの週に一連の外相会議を開催した。
プラク・ソコン氏は国軍がこのほど民主活動家4人を処刑したことについて、和平への希望に大きな打撃を与えるものだとし、今後の進展がなければASEANはミャンマーに対する立場を再検討する必要があるとの見解で一致したと述べた。
ASEANは、2021年に国連の支援の下で軍指導部が同連合と合意した和平計画を実行するまで、軍事政権がミャンマー代表として国際会議に出席することを禁止している。
軍政は5日夜の声明で、ASEANはミャンマーの問題に干渉したり、軍の支配に反対する「テロリスト」に関与したりすべきではないと指摘。
「ASEANは全ての加盟国の権利を尊重し、干渉や政権転覆、強要を控えるべきだ」とし、政権は和平への取り組みで「顕著な進展」を遂げていると訴えた。