[メキシコ市 13日 ロイター] - メキシコで13日、ロペスオブラドール大統領による選挙管理委員会(INE)改革に抗議する大規模なデモ行進がメキシコ市などで行われた。政府への権限集中について懸念が広がっている。
ロペスオブラドール氏は選管当局をかねてから批判しており、2006年と12年の自身の大統領選敗北にも当局が加担したと主張してきた。
改革によって市民が選挙管理当局者を選べるようになり、政治に経済的利害が入り込む余地が低下するなどと訴えてきた。議会は先週、改革案の審議を開始した。
ただ、選挙制度改革は大統領の権限強化につながるため、市民の間では懸念が広がっている。
メキシコ市のデモ隊は「INEを守る」と書かれたプラカードなどを掲げ、中心部を行進。ロイター記者が推定したところ、数万人が参加していた。警察当局は5万人との推定を示した。
抗議活動の主催者は数十万人が参加したと述べた。