[ヌサドゥア(インドネシア) 15日 ロイター] - 欧州連合(EU)のミシェル大統領は15日、革新的な技術分野などで中国に依存し過ぎないようEUは同国との関係を「再調整」する必要があるとの認識を示した。
インドネシアのバリ島で15日、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が開幕した。ミシェル氏はサミット出席前の会見で、中国との間には相違点があるものの、欧州は今後も同国との関係を維持するとし、理解を深めるためお互いに耳を傾けることが重要だと説明した。
ただ、ロシアへの過度のエネルギー依存で犯した過ちを繰り返してはならないと指摘。「現在必要であり、将来さらに必要となる革新的な技術分野において中国への過度の依存を望まない」とし、そのためにも関係を再調整することが重要だと述べた。
中国の習近平国家主席とバイデン米大統領の14日の会談については「競争という選択肢はあるが、体系的な対立はない」という点で重要で前向きなものだったと評価した。
また、欧州はG20サミットの場を利用して、ウクライナ戦争によりエネルギーや食料危機を引き起こしたロシアに対して一段の圧力をかけるよう各国に働きかけることが必要と述べた。
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