[キーウ 19日 ロイター] - ウクライナ当局は19日、首都キーウ(キエフ)およびその近郊がロシアのドローン(無人機)攻撃を受け「重要なインフラ」や民家が損壊したと明らかにした。20機のイラン製ドローン(無人機)が飛来し、うち15機程度を撃墜したという。
ウクライナ空軍は、19日朝に国内各地に約35機のドローンが飛来したが約30機を撃墜したとしている。ドローンはウクライナ南部のロシアおよびクリミアなどのロシア併合地域と接する内海のアゾフ海東岸から発射されたという。
首都で攻撃を受けたのは、旅客空港や鉄道駅がある交通の要所ソロミアンスキー地区のほか、中心部のシェフチェンキフスキー地区。クリチコ・キーウ市長は、現時点で死傷者が出たとの情報はないとし、医療関係者が現場に派遣されていると述べた。
ただ攻撃で「重要なインフラ施設が損壊した」とし、エネルギーや暖房システムの点検・修復作業が行われていると説明した。
ロイター記者によると、シェフチェンキフスキー地区では攻撃で火災が起きた。
キーウ市を取り囲むキーウ州のクレバ知事によると、夜間のドローン攻撃でインフラや民家が損壊し、初期段階の情報で2人が負傷した。
キーウとその周辺地域では夜明けまで空襲警報がほぼ夜通し鳴り響いた。
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