[バンコク 15日 ロイター] - タイ総選挙で親軍派与党に大勝した主要2野党は15日、連立樹立で合意した。しかし、2014年のクーデター後に軍が作成した議会規則が親軍派に有利に働くため、十分な支持を集めるには困難が伴いそうだ。
「前進党」と「タイ貢献党」の2野党は、軍が任命した上院に政権樹立を妨げられないようにする必要がある。首相指名投票は750人の議員からなる両院が合同で実施するためだ。
前進党のピタ党首(42)は、自身を首相とする6政党連合(計309議席)を提案。しかし、首相選出に必要な376議席には及ばない。ピタ党首は、少数与党樹立や選挙結果への干渉があれば重い代償を払うことになると指摘した。
ピタ氏の提案に同意したタイ貢献党のチョンラナン党首は記者会見で、「他の政権をつくる計画はない」と述べた。