[キト 17日 ロイター] - 南米エクアドルのラソ大統領は17日、大統領令によって議会を解散し、2025年に予定されていた大統領選と総選挙が前倒しで実施されることになった。野党がラソ氏の弾劾手続きを進めたことに対抗した。
野党は、国営の石油輸送企業の契約に横領が絡んでいるとの警告をラソ氏が無視し、2021年の大統領就任後も契約継続を許したと批判。先週は弾劾手続きを進めるための議会採決を行ったが、賛成票が弾劾に必要な数に届かなかった。
ラソ氏は、弾劾手続きは政治的な動機に基づくものであり、民主主義が脅かされたため、議会を解散する必要が生じたと述べた。
エクアドル選挙裁判所の所長によると、同裁判所は24日までに選挙を公布する必要がある。選挙はそれから90日以内に実施される。選挙の勝者の任期は2025年に予定される定例選挙までとなる。