[リスボン 18日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は18日、7月にリトアニア首都ビリニュスで開催されるNATO首脳会議について、加盟国の国防費を国内総生産(GDP)比2%にするという目標で一致することに期待を示した。
ポルトガルのコスタ首相との共同会見で、「ポルトガルの国防費増額を歓迎する。だが加盟国全てがもっと多くのことをする必要がある」と述べ、コミットメントの強化を呼びかけた。
3月公表の事務総長の年次報告書によると、NATO加盟30カ国(現在31カ国)のうちGDP比2%の目標を達成したのは7カ国で、21年よりも1カ国少なかった。
ストルテンベルグ氏は、7月の首脳会議でウクライナへの「強い支持」を打ち出す見通しと語った。ウクライナが旧ソ連時代のドクトリン(基本原則)や軍事装備品からNATOの装備や訓練になどに移行し、NATO加盟国と相互運用性を確保できるよう、「同盟国が複数年の支援プログラムに合意することを期待する」とした。