[ワシントン 7日 ロイター] - 世界銀行の業務担当マネジングディレクター、アンナ・ビャルデ氏は7日、ウクライナ南部ヘルソン州のロシア軍占領地域で起きた大型ダムの決壊を受け、被害とニーズの迅速な評価を実施することでウクライナを支援するとツイッターで表明した。
同氏はダム決壊が「重要サービスの提供や広範な環境に多くの非常に深刻な結果をもたらした」と指摘した。
ウクライナのシュミハリ首相もツイッターで、ダム決壊の影響についてビャルデ氏と話したところ、世銀が被害とニーズの迅速な評価を実施することを約束したと明らかにした。
ダム決壊後に洪水が発生し、ウクライナの人々は浸水した家屋から避難を余儀なくされている。
ウクライナ当局は大規模洪水により数十万人が飲料水を入手できなくなり、農地が浸水被害に遭うほか、一部の土地は砂漠化するとしている。
ビャルデ氏は、世銀が以前に実施したウクライナのインフラや建物の損害に関する分析に追加して新たな評価を行うとした。世銀は以前の分析で同国の経済再建に4110億ドルかかると試算している。
国際通貨基金(IMF)は7日、ダム決壊による社会、経済、環境への影響について「大きく懸念している」と述べた。