[10日 ロイター] - 南アフリカのラマポーザ大統領は、中国の習近平国家主席に対して、近くアフリカ諸国首脳がロシアとウクライナを訪れて和平提案をする計画を説明した。南ア大統領府が10日発表した。
中国国営メディアは、ラマポーザ氏と習氏が9日に電話会談したと報じている。
南ア大統領府によると、ラマポーザ氏は中国が提示している和平案に言及するとともに、ウクライナにおける和平をもたらそうとするさまざまな取り組みをアフリカ首脳が支持している、と習氏に伝えた。これに対して習氏がアフリカ諸国の動きを称賛し、この戦争が人命を奪い、アフリカの食料安全保障を脅かしている点に理解を示したという。
ラマポーザ氏は5月16日にアフリカ諸国としての和平案を発表したが、その詳しい内容はまだ明らかにされていない。この提案はセネガル、ウガンダ、エジプト、コンゴ共和国、ザンビアの支持を得ている。
ラマポーザ氏と習氏は、南アが8月に開催する中国、ロシア、ブラジル、南ア、インドの新興5カ国(BRICS)の首脳会議についても話し合った。
国際刑事裁判所(ICC)はロシアのウクライナ侵攻で、戦争犯罪に関与したとしてプーチン大統領に逮捕状を出しており、ICC加盟国である南アはプーチン氏が首脳会議にやってくれば逮捕を迫られることになる。
南アはこの問題を巡り、法的な選択肢を検討中だとしている。