[17日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は17日、夜間にウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア橋が破壊され死傷者が出たことを踏まえ、北大西洋条約機構(NATO)と米国がウクライナに情報を提供していることはよく知っているが、「最も緊迫した状況では、対話のチャンネルが必要だ」と述べた。
クリミア橋への攻撃について、ロシア外務省のザハロワ報道官は、証拠を示さず、ウクライナが英米の関与で攻撃を行ったと非難した。
ザハロワ氏の発言について質問されたペスコフ氏は「われわれは、ウクライナ、米欧、NATOの連携の強さをよく認識している。ウクライナにNATOと米政府から恒常的にどれだけの情報が入っているかも知っている。この点でわれわれは幻想を抱いていない」と述べた。
しかし、西側諸国との国交断絶の可能性について問われると、対話のチャンネルを開いておく必要があり「(断交は)全く正しくない」と答えた。