[バンコク 2日 ロイター] - 5月のタイ総選挙で第1党となった「前進党」が野党による連立協議から除外された。野党幹部が2日明らかにした。
第2党となったタクシン元首相派「タイ貢献党」は前進党と協議の上で協力関係から離脱し、元企業経営者のセター氏を首相候補として政権樹立を目指すと表明した。
前進党は総選挙の結果を受けて連立協議を主導したが、ピター党首の首相就任は保守派らによって阻まれ実現しなかった。前進党が掲げる進歩的な公約、特に王室に対する侮辱を罰する不敬罪を定めた「刑法112条」の改正が激しい反発を呼んだ。
貢献党のプムタム副党首は、同党が率いる政権は112条の改正を支持せず、政治・経済問題の解決に注力すると述べた。
貢献党のチョラナン党首はバンコクで記者会見し、保守派の反対を乗り越えることができず、前進党とたもとを分かつ以外になかったと説明した。
次回の首相選出投票は4日に行われる予定。