[ブラジリア 2日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は2日、ウクライナの和平実現に取り組んでいるもののロシアとウクライナいずれも和平を話し合う準備ができていないと述べた。
ルラ大統領は外国メディアとの記者会見で「ロシアのプーチン大統領もウクライナのゼレンスキー大統領も、共に和平の準備はできていない」と述べた。
その上で、ブラジルが他の中立国と模索している和平提案は、ロシアとウクライナの交渉する準備が整った時点で用意されると述べた。
また、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成する新興5カ国(BRICS)について、要件を満たした場合のみに新規加盟を認めるべきとの考えを示した。ブラジルはBRICS拡大に反対している。
国連安全保障理事会については「機能していない。米国はイラクに侵攻し、フランスや英国はリビアに介入した。今度はロシアだ。すべての国が常任理事国で拒否権を持っている」と安保理の仕組みに疑問を投げかけた。
また、20カ国・地域(G20)があるので主要7カ国(G7)はもはや必要ないとし、G7で政策を議論するのは時代遅れとの考えを示した。