[ワシントン 7日 ロイター] - 米国のヌーランド国務副長官代行は7日、クーデターが起きたニジェールを訪れて軍事政権高官と会談した。首都ニアメーからの電話記者会見で明らかにした。会談は難航し、成果が出なかったという。
軍事政権の国防トップを宣言したムサ・サラウ・バルモウ氏や側近らと2時間にわたり会談。追放されたバズム大統領や軍事政権の指導者、アブドゥラハマネ・チアニ氏との面会も要求したが、拒否されたとした。
ヌーランド氏によると、米国側が民主主義的な秩序回復の方法を提案したのに対し、軍事政権はほとんど関心を示さなかったという。元の状態に戻らなければニジェールに対する経済やその他の支援に影響が出ることも説明したという。
「極めて率直で時に難しい会話だった」とし、米国側が交渉による解決を求めているのに対し、軍事政権はニジェールの憲法に適合しないやり方で物事を進めようとしていると述べた。
同氏は、米国が介入を申し出たのはこれが初めてで、軍事政権側に秩序を回復させたいという意思があるならば、米国として支援する用意があると強調した。