Andrew Hay
[25日 ロイター] - 米フロリダ州の大学運営機構当局は、デサンティス知事の意向を踏まえて、パレスチナ支持の学生団体が州立大学構内に立ち入るのを禁止する命令を発した。
デサンティス氏は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を巡って、パレスチナ側に厳しい態度を示しており、州立大学におけるハマス支持のデモを取り締まる考え。こうした中で機構当局は、全米学生組織「パレスチナの正義のための学生たち(SJP)」の支部団体は解散しなければならないと述べた。
機構当局トップのレイ・ロドリゲス氏は、各大学の学長宛てメモで「SJPがテロリズムを支援している点を踏まえてデサンティス氏と相談した結果、支部団体の活動をやめさせることが必要になっている」と説明した。
SJPが7日のハマスによるイスラエル攻撃を「パレスチナの抵抗運動にとって歴史的な勝利」とたたえ、米国とカナダにある200の大学の支部団体にデモを呼びかけたことから、一部の大学運営当局から批判を浴びている。
ロドリゲス氏はメモで、SJPはハマスの「抵抗」の一翼を担っていると自認しており、これは指定の外国テロ組織への重大な肩入れであって、フロリダ州の法律で重罪に当たると指摘した。
一方でリベラル系市民団体からは、デサンティス氏の姿勢について「学生やユダヤ人のコミュニティーを安全に保つのではなく、単に気に入らない考えを排除している」と非難する声が出ている。