以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家株番長氏（ブログ「株番長の注目銘柄」）が執筆したコメントです。 フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年4月22日12時に執筆
5Gとは、第五世代移動通信システムのことを指し、現在普及している4Gや4GLTEの上位に位置付けられる通信技術のことをいうぞ。
2020年に向けて、この5Gの普及に官民総出で力を入れており株式市場でも注目されている。
今回は5G関連の最新情報と関連銘柄に注目してみた。
■オールジャパンで臨む5Gの商用化
5Gの開発を積極的に行なっているNTTドコモ (T:9437)によると、2020年の移動通信のトラヒック量（トラフィック）は2010年と比較して1000倍以上にも増大すると予想されている。
このため、この2020年オリンピックの年に5Gを商用化することを目指して、官民が連携して動いているのだ。
総務省は世界に先駆けて5Gを実現させるべくロードマップを策定し、産学官が連携する「オールジャパン」で取り組む姿勢を明らかにしているぞ。
2020年東京オリンピックにおいて5Gのデモンストレーションを行うという話も出ているくらいだ。
民間でも急スピードで開発が進められている。
2017年3月23日付けで日本経済新聞が、5Gの技術を活用した自動運転車の実用化に向けて、トヨタ自動車 (T:7203)とNTT (T:9432)が共同開発をすると報じた。
この報道は、5Gの活用がIoT社会には不可欠であり、活用可能性の幅広さを伝えるきっかけになったように思う。
今後こうした提携が増えることが考えられ、注目を集めているぞ。
■5G関連銘柄が注目されている理由
既に欧米や中国の通信大手が2020年の5G商用化に向けてしのぎを削る中、日本も世界に先駆けて5Gの商用化を狙い官民連携で開発・普及に力を入れていることから、今後5Gビジネスが急スピードで発達することが想定される。
5G関連銘柄は官民連携というテーマ性と、今後の成長可能性が巨大であることが評価され、株式市場で昨年後半から話題のテーマとなっている。
民間企業の中で特に積極的に5Gの開発を進めるNTTドコモは、既に実験や技術協力で複数の企業との連携を図っている。
最近では商用化を視野にトヨタやフジテレビジョンといった異業種との連携も進めている。
5G関連の報道が出ると、NTTドコモが5Gの開発で連携を進める企業やIoT社会に重要な通信インフラメーカーが関連銘柄として買いが入りやすくなっている。
その他にも、システム開発の企業や通信機器向けの半導体を取り扱う企業が関連銘柄として注目を集めているぜ。
■5G関連銘柄
(T:3842)ネクストジェン
次世代通信網の制御システムを開発する企業だ。
スマホ向けのシステム開発が好調で営業益は上向いている。
5G開発を積極的に行なっているNTTドコモにも、通話管理システムの導入を行なっており、ドコモとの連携が強いことが注目され、5G関連の報道が出ると、関連銘柄として買いが入りやすくなっている。
(T:6754)アンリツ
通信系計測器で高シェアを誇るメーカーだ。
特に携帯電話や通信の基地局に強みを持っているぞ。
5Gに対応する通信基地局の需要が高まることが想定され、すでに中国では5G対応の開発投資が行われている。
国内でも5Gの計測需要が本格的になるとの見方から、5G関連銘柄の定番として注目を集めている。
すでに株価は大きく上昇しているが、今後の動きには要注目だ。
(T:6778)アルチザネットワークス
通信計測器の開発業者で、携帯電話の基地局や交換機を主力としている。
こちらも5Gに対応する通信基地局の需要高まりが想定されるため、関連銘柄として注目されている。
足元は国内で受注が増えるものの、5G関連の研究費用や海外の下振れにより業績はやや低調気味だ。
しかし今後5G関連の開発が業績に貢献することが期待できるため、注目しておきたい銘柄だな。
■まとめ
5G関連銘柄はテーマ性が高く注目を集めやすいため、2020年の商用化に向けて継続的にウォッチすることをおすすめしたい関連銘柄だ。
通信業界はスピードの早い業界であるため、頻繁な情報のアップデートが重要だぞ。
その他にも、注目銘柄ブログで注目テーマ株、個人的に注目している個別銘柄情報を幅広く紹介している。
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執筆者名：株番長
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