EUの将来を決める重要な選挙と見られていたオランダの総選挙が15日に行われ、日本時間の16日には大勢が判明。どこまで議席を伸ばすか注目されていた極右政党の自由党は、それほど伸びず第1党にはならなかった。
自由党は政権を取ったらイギリスのようにEU離脱を問う国民投票を実施すると公約していたため、自由党が勝利したらイギリスの国民投票時のように、ユーロが急落する可能性が懸念されていた。しかしそのシナリオは現実にならず、ユーロのレートは落ち着いていた。
これでEUにとって大きな山場を1つ越えたことになるが、これで終わりではない。次は4~5月に、フランスの大統領選が行われる。予定としては4月23日に最初の投票が行われ、上位2名で5月7日に決戦投票が行われる。
ここでも極右政党の国民戦線出身のルペン候補が勝つかどうかが注目されている。ルペン候補も反EU政策を掲げており、大統領になったらEU離脱を問う国民投票を実施すると述べている。
ルペン候補が大統領になるかはまだわからないが、4月23日の投票で上位2名に入る可能性はかなり高いと見られている。そうなったら、4月23日前後にはユーロのレートが大きく変動する可能性がある。