[東京 25日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19746.2 +32.75 寄り付き 19745.75 安値/高値 19542.22─19775.45
TOPIX .TOPX 終値 1592.01 +4.42 寄り付き 1588.51 安値/高値 1575.9─1593.31
東証出来高(万株) 214647 東証売買代金(億円) 25622.97
東京株式市場で日経平均は反発。後場に入り先物に大口の売りが出て前日比で一時171 円安まで下落した後に下げ渋り、プラス圏に浮上した。3月期末を前にした配当権利取り の動きや公的マネーの買い支えへの期待感が支えとなった。繊維や建設株など出遅れ感の あった業種が上昇した一方、ここのところ上げ基調にあった医薬品は下落。業種間での循 環物色の傾向がみられた。
前日の米国株式市場では主要3指数が下落となり、外部環境に買い手掛かり材料が乏 しいなかで、朝方の東京市場は買い優勢で始まった。ただ昨日に続き23日に付けた昨年 来高値1万9778円60銭に迫ると伸び悩み、利益確定売りに押された。
後場に入ると先物主導の荒い展開となり、日経平均は一時1万9500円台前半まで 下落。だが「配当権利取り最終日の26日に向け、下がったところでは高配当銘柄を中心 に買われやすい」(内藤証券・投資調査部長の田部井美彦氏)との見方に加え、下値では 公的マネーが買い支えに動くという期待感も継続し、底堅さを示す形となった。
昨日まで大幅高が続いたエーザイ 4523.T が前日比で5.43%安。ファナック<695 4.T>も下落し指数を押し下げた。上昇基調にあった銘柄が総じて利益確定売りに押された 一方で、日本ペイントホールディングス 4612.T やリコー 7752.T など前日に下げた銘柄 や出遅れ業種の一角には押し目買いの動きもみられた。
個別銘柄では、減損処理を発表した三菱地所 8802.T 、住友商事 8053.T がしっかり 。来期の業績への不安要因払しょくにつながると市場では受け止めらえた。
半面、ブラジルの関連会社で損失が発生する可能性があると発表した東洋エンジニア リング 6330.T が大幅安。期末配当金の実施が困難になる見通しとなり嫌気された。免震 ゴムで新たな不適合製品が存在する疑いが発覚したと発表した東洋ゴム工業 5105.T は後 場に下げに転じた。
東証1部騰落数は、値上がり851銘柄に対し、値下がりが891銘柄、変わらずが 134銘柄だった。
(長田善行)