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エクソンモービル、エスケーオンに最大10万トンのリチウムを供給

発行済 2024-06-26 03:33
© Reuters.
XOM
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テキサス州スプリング - エクソンモービル(NYSE: XOM)は、電気自動車(EV)バッテリー開発企業であるSKオンとの間で、最大10万トンの国産リチウムを複数年にわたり供給する可能性を示す、拘束力のない覚書を締結したと発表した。このリチウムは、SKオンが米国を拠点とするEVバッテリー製造に使用される予定で、2030年までに年間約100万台のEVバッテリーにリチウムを供給するというエクソンモービルの目標に合致する。

この提携は、EVやエネルギー貯蔵システム、その他のクリーンエネルギー技術に不可欠な要素であるリチウムの需要が拡大していることを強調するものだ。エクソンモービルは、アーカンソー州の地下塩水鉱床からリチウムを抽出し、現地で電池用原料に転換する計画だ。このプロジェクトは、従来の採掘方法と比べ、リチウムの生産効率を高め、環境への影響を軽減することが期待されている。

エクソンモービル低炭素ソリューションズのダン・アマン社長は、今回の協力を通じて、エネルギー安全保障と気候変動問題を推進する同社の役割を強調した。エクソンモービルの地下探査、掘削、化学処理に関する専門知識は、米国のEVバッテリーメーカーに安全で低炭素なリチウム供給を提供する。

SKオン社は、ジョージア州コマースで2つのバッテリー工場を運営しており、フォード・モーター社や現代自動車グループとの合弁事業により、さらに工場を建設中である。2025年以降、SKオンの米国での生産能力は年間180GWhを超え、およそ170万台のEVに電力を供給すると予測されている。

SKオンのパク・ジョンジン戦略調達担当上級副社長は、米国のバッテリーサプライチェーンを強化し、地域の電動化の取り組みをリードするパートナーシップの役割を強調した。

その他の最近のニュースでは、ヘス社やCNOOC社を含むガイアナにおけるエクソンモービル主導のコンソーシアムが、2023年に純利益率56%という大幅な財務成長を報告した。同コンソーシアムの収益は、主に3隻目の生産船を追加したことにより、前年度から23%増加し、合計112億5,000万ドルとなった。昨年は63億3,000万ドルの利益を計上し、3社の中で最も大きく利益を伸ばしたのはヘス社であった。

一方、シェブロンによる530億ドルでのヘス社買収は、仲裁委員会の未完成により延期されている。紛争の中心は、エクソンモービルがヘスのガイアナ事業に対する優先交渉権を有するかどうかである。この件に関する決定は今年以降に持ち越される可能性があり、関係者全員にとって不確実な結果となる。

その他の動きとしては、米国石油協会(API)の会員であるエクソンモービルは、バイデン政権が実施した新しいトラック排ガス規制をめぐり、APIと全米トウモロコシ生産者協会からの挑戦に直面している。この規制は、2055年までに温室効果ガス排出量を10億トン削減することを目的としている。

米国の判事は最近、活動家投資家グループであるアルジュナ・キャピタルに有利な判決を下し、エクソンモービルが起こした訴訟を棄却した。この訴訟は、アルジュナ・キャピタルが今後エクソンの年次株主総会に委任状を提出しないことに同意した後に却下された。

最後に、カリフォルニア州司法長官ロブ・ボンタは、エクソンモービルをはじめとする大手石油会社が気候変動への影響について消費者を欺いたとして、利益を追求している。この法的措置は、同州が不正競争や虚偽広告違反によって得た利益を追求することを可能にする法律の制定に続くものである。

インベスティング・プロの洞察

エクソンモービル(NYSE: XOM)がSKオンとの提携を通じて電気自動車(EV)エコシステムの中で戦略的な位置を占める中、投資家はエネルギー大手の財務健全性と市場パフォーマンスを注視している。インベスティング・プロのリアルタイム・データによると、エクソンモービルの時価総額は4,498億6,000万ドルと堅調で、業界における存在感の大きさが際立っている。同社の株価収益率(PER)は14.01と競争力があり、2024年第1四半期時点の過去12ヶ月間の調整後PERは12.9とさらに魅力的だ。

インベスティング・プロのヒントは、エクソンモービルの安定性と長期的な株主価値を強調している。さらに、同社は石油・ガス・消費燃料業界において、利払いを十分に賄えるキャッシュフローを持つ有力なプレーヤーとして認知されている。これらの要素は、急成長するEV市場における同社の役割や、EVバッテリー向けリチウム供給への最近の多角化の動きを考慮すると、投資家にとって特に適切である。

さらに、同社の2024年時点の配当利回りは3.33%であり、株主への価値還元へのコミットメントを反映している。2024年第1四半期時点の過去12ヵ月間の売上高は15.61%減少しているものの、エクソンモービルの強固なファンダメンタルズと戦略的ピボットにより、今後の見通しは底堅い。より詳細な分析にご興味のある投資家の皆様には、https://www.investing.com/pro/XOMインベスティング・プロの追加ヒントをご用意しております。年間または隔年でプロおよびプロ+の購読をお申し込みの場合、クーポンコード「PRONEWS24」をご利用いただくと、限定10%割引でアクセスできます。

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