[メルボルン 1日 ロイター] - アジア時間1日序盤の原油先物は小動き。米議会下院は、当初30日夜に予定されていた2兆2000億ドル規模の民主党の新型コロナウイルス経済対策法案の採決を翌日まで先送りした。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、燃料需要を巡る懸念も高まっている。
0146GMT(日本時間午前10時46分)時点で、米WTI原油先物 (CLc1)は0.01ドル安の40.21ドル。30日には2.4%の上昇を記録していた。
北海ブレント先物 (LCOc1)は0.03ドル高の1バレル=42.33ドル。オーバーナイトは0.2%下落だった。
ムニューシン米財務長官は30日、暗礁に乗り上げている追加の新型コロナウイルス経済対策を巡りペロシ下院議長と会談し、多くの点で前進があったと述べた。
一方、米国で新型コロナウイルス感染者数および死者数の増加に歯止めがかからず、需要を巡る懸念は続いている。
また産油国からの供給拡大も重しとなっている。
ANZリサーチは、ロシアが石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」の合意枠以上に産出量を拡大している点を指摘。「OPECプラス」からの供給増が、市場の均衡に向けた取り組みへのリスク要因になっているとした。