[イスタンブール 1日 ロイター] - イスタンブール商工会議所とS&Pグローバルがまとめた8月のトルコ製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.0で、前月の49.9から低下した。2カ月連続で拡大と縮小を分ける50を下回った。新規受注の伸びが鈍化した。
企業は新規受注の主な阻害要因として、通貨リラの対ドル相場下落と賃金上昇による投入コスト上昇を受けた強い価格上昇圧力を挙げた。
また、新規事業の伸び悩みから減産や買い控えの動きが広がり、生産価格も上昇した。一方、一部企業は採用を継続し、雇用は4カ月連続で上昇した。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済ディレクター、アンドリュー・ハーカー氏は「価格上昇圧力が需要を圧迫し、ビジネス環境全体が停滞する現象は、8月のトルコ製造業部門でよく見られる。雇用増は部分的で、需要環境の停滞が続いても上昇が続くかなお見極める必要がある」と述べた。