ニコラ・ウィリス財務相は本日、ニュージーランドの銀行部門の競争状況について、特に地方におけるサービス提供に焦点を当てた調査を開始すると発表した。
この動きは、3月にニュージーランド競争監視委員会から出された報告書草案で、国内の4大銀行が提供する個人向け銀行サービスには競争が限られていることが指摘されたことを受けたものだ。同報告書ではまた、技術やイノベーションへの投資不足も指摘されており、その原因は銀行が利幅の確保に重点を置いているためとされている。
ニュージーランド最大の銀行であるANZバンク・ニュージーランド、ASBバンク、バンク・オブ・ニュージーランド、ウェストパック・ニュージーランドは、オーストラリア最大の銀行の子会社である。公式発表によると、これらの銀行を合わせると、ニュージーランドの住宅ローンを含む貸出市場の約85％、預金市場の約90％を占めている。
ウィリス氏は、銀行部門における強固な競争は、ニュージーランド経済回復の重要な要素であると強調した。調査は国会の財政支出委員会が農業専門委員会と共同で行う。その目的は、調査範囲を決定し、農村部の銀行サービスに焦点を当てた報告書を作成することである。
財務大臣は、銀行サービスに対する農民の満足度が低下していることを、ニュージーランド全体の経済成長に不可欠な農村経済への銀行競争の影響を調査する差し迫った理由として挙げた。昨年の中央銀行の報告書によると、農業部門だけで国内の銀行融資の11％を占めている。
この調査の一環として、財務委員会は銀行からの提出を求め、銀行の頭取や最高経営責任者の出席を求める可能性もある。この調査は、銀行部門の競争を取り巻く問題を理解し、対処することを目的としており、顧客やニュージーランド経済全体に大きな影響を与える可能性がある。
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