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前場に注目すべき3つのポイント~波乱含みの下げ続くが、ボトムが接近している状況

発行済 2018-10-30 08:38
更新済 2018-10-30 08:40
前場に注目すべき3つのポイント~波乱含みの下げ続くが、ボトムが接近している状況
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30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:波乱含みの下げ続くが、ボトムが接近している状況
■前場の注目材料:コマツ、2Q営業利益80.2%増、コンセンサス上回る
■トヨタ、中国でつながる車、来年、販売全車に通信機

■波乱含みの下げ続くが、ボトムが接近している状況

30日の日本株市場は、米株安の流れを受けて下値不安の強い相場展開となろう。
29日の米国市場は、NYダウが245ドル安となった。
買い戻しが先行したものの、米中貿易摩擦への長期化及び世界経済への悪影響への懸念から下げに転じており、安いところでは500ドルを超える局面もみられた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の21030円。
円相場は1ドル112円30銭台で推移している。


NYダウは振れの大きい状況が続いており、直近安値水準まで接近している。
引き続きハイテク株の弱さが目立っており、手掛けづらい相場展開になりそうだ。
ただし、欧州各国は軒並み上昇するなど自律反発をみせており、インデックスに絡んだ売買に振らされやすい一方で、イレギュラー的な価格形成になりやすく、日経平均の21000円割れの局面などでは押し目を拾う動きも意識されてこよう。


また、決算発表が本格化する中で、昨日は信越化 (T:4063)が終始堅調に推移するなど、好決算企業に対する物色意欲の強さがみられている。
業績評価の流れがみられてくるようだと、次第に水準訂正の動きも意識されてくるだろう。
昨日発表した決算では、コマツ (T:6301)が評価される一方で、ファナック (T:6954)が重石になりそうである。
また、中小型株については、換金売り等の動きが一巡してくるのを、しばらく見極める必要がありそうだ。


昨日の日経平均の下落率は0.16%と小幅だったが、マザーズ指数は4.06%、JASDAQは1.91%と中小型株の弱さが目立っており、信越化のプラスインパクトを中小型株の下げによって、センチメント悪化につながった状況である。
ただ、中小型株についても連日で5%を超える下落がみられるなど、換金売りとはいえ波乱含みの下げの様相をみせている。
じりじりと下げる相場展開よりは需給改善が一気に進みやすく、ボトムが接近している状況といえよう。






■コマツ、2Q営業利益80.2%増、コンセンサス上回る

コマツ (T:6301)は29日、第2四半期決算を発表。
売上高は前年同期比13.7%増の1兆3180.41億円、営業利益は同80.2%増の2003.07億円だった。
コンセンサス(1810憶円程度)を上回る着地となった。
合わせて通期計画を修正。
売上高は従来の2兆5030億円から2兆6620億円、営業利益を3390億円から3810億円にそれぞれ上方修正している。
上期は北米やインドネシアなどを中心に売上げが想定を上回り、下期についても北米やマイニングを中心に需要は堅調に推移すると予想。
通期計画に対する進捗率は52.5%となる。





■前場の注目材料

・1ドル112円30-40銭
・補正予算への期待
・日銀のETF購入
・好調な企業業績

・トヨタ (T:7203)中国でつながる車、来年、販売全車に通信機
・パナソニック (T:6752)協調に転換、溶接ロボ制御、他社製と「つなぐ」
・日立 (T:6501)アンサルド完全子会社化、伊鉄道事業を効率化、1600億円
・日鉄住金物産 (T:9810)「つぼ八」を売却、やまや (T:9994)グループに


☆前場のイベントスケジュール


・09:30 豪・9月住宅建設許可件数(前月比予想:+3.8%、8月:-9.4%)

<SF>

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