来週に予定されている日本銀行(日銀)の政策決定会合を控え、投資家がキャリー・トレードを解消したため、本日の日本円は上昇した。この動きはまた、大型成長株からのシフトがリスク選好意欲を大きく減退させ、一部の投資家が安全な逃避先として円を求めた結果でもあった。
円相場は0.5%以上上昇し、対ドルで日中高値152.835ドルをつけ、2ヵ月半ぶりの円高水準を記録した。市場参加者は、7月の日銀会合で政策変更の可能性があり、利上げの可能性もあるとの憶測が広がる中、円のショート・ポジションを減らしている。
情報筋によると、日銀は次回の会合で利上げの是非を議論する可能性が高く、今後数年間で国債購入額を大幅に減らす計画を明らかにする可能性もあるという。これは、日本の大規模な金融刺激策を徐々に縮小していく動きとなるだろう。
IGのマーケット・アナリスト、トニー・シカモア氏は、日本国債(JGB)購入の先細りの可能性と利上げの可能性が、対ドルや他の通貨に対する円のパフォーマンスに反映されている懸念の一因になっていると指摘した。市場のリスク心理の悪化も円高に一役買っている。日経平均株価の動きに加え、テクノロジー・セクターやキャリー・トレードの巻き戻しは、円にとって「パーフェクト・ストーム」となった。
円は対ユーロでも強いポジションを維持し、ポンドは198.41円で取引され、1ヶ月以上ぶりの安値付近で観測された。日本の鈴木俊一財務相と神田正人為替外交担当トップは、最近の急激な円高についてコメントしていない。
その他の為替ニュースでは、テクノロジー株離れの継続によるウォール街の大幅下落を受けて、市場がリスク回避の動きを強める中、ドルは安全な逃避先として一定の支持を得た。
ユーロは1.0837ドルまで小幅下落したが、これは水曜日のPMI調査で、ユーロ圏の企業活動の伸びが今月は止まっており、同地域の先行きが暗いことを示唆したことが影響した。
スターリングも1.2895ドルまで下落し、ドルインデックスは104.37と比較的横ばいで推移した。南半球では、豪ドルは商品価格の下落の影響を受け続け、5月上旬以来の安値を更新し、0.65575ドルで取引された。ニュージーランド・ドルは0.24%下落し、0.5915ドルとなった。
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