日本銀行（BOJ）が国債購入の縮小と利上げの可能性を含む政策決定の発表を控えているため、円相場は2ヵ月半ぶりの高値に近づいている。為替市場は慎重で、投資家は結果を見越して新規ポジションを手控えている。
日銀が短期金利を0.25％程度まで引き上げるかもしれないとの観測が広がる中、火曜日には0.8％の急騰を見せたが、本日の円相場は対ドルで0.06％高の152.65と小幅に上昇した。日銀が本当に利上げに踏み切れば、日本の介入と円ショート・キャリー・トレードの巻き戻しから恩恵を受け、今月は5％超の円高で終えようとしている円相場を安定させることができるだろう。
アリアンツ・グローバル・インベスターズのマルチアセット担当グローバルCIOであるグレゴア・ヒルト氏は、日銀は債券買い入れを縮小し、金利を上限0.25％程度まで引き上げることで、非伝統的政策から脱却するための重要な措置を講じる可能性が高いとの考えを示した。
他の主要通貨も対円で弱含み、ユーロは0.07％安の165.07円、豪ドルは0.12％安の99.80円となった。しかし、ユーロは対ドルで0.02%わずかに上昇し1.0817ドルとなり、7月に0.95%の上昇を目指すことに成功した。ドルインデックスは104.46と比較的横ばいで、月間1.3％の下落を見込んでいる。
本日の米連邦準備制度理事会（FRB）の政策決定にも注目が集まっており、9月の利下げ観測が強まっている。市場では年内の利下げ幅を約68ベーシスポイントと見込んでおり、FRBによる利下げ観測がドルの上昇を一服させている。
一方、豪ドルは本日発表される同国の消費者物価統計を前に、0.05％上昇の0.6542ドルとなったが、7月としては2％近いマイナスとなり、1月以来の最悪のパフォーマンスとなった。ニュージーランド・ドルも0.5905ドルと0.03％上昇したが、今月は3％以上の下落が見込まれている。
オーストラリアドルもニュージーランドドルも、商品価格の下落や中国の経済的な課題によって圧力を受けている。中国当局は火曜日、今年の経済成長刺激策について、インフラへの投資という従来のアプローチではなく、消費者に焦点を当てることを示唆した。
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