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欧州市場サマリー(27日)

発行済 2019-09-28 03:03
更新済 2019-09-28 03:06
欧州市場サマリー(27日)

[27日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 2カ月近くぶりの高値に続伸して取引を終えた。イングランド銀行(英中央銀行)が利下げを示唆したことでポンドが下落し、輸出銘柄を押し上げた。米中通商協議への期待も好材料だった。

イングランド銀行のソーンダース政策委員は、英国の欧州連合(EU)離脱の先行き不透明感が続く可能性が高く、利下げを迫られる可能性があるとの見方を示した。

CMCマーケッツのアナリスト、マイケル・ヒューソン氏は「ソーンダース氏は従来、金融政策委員会の中でタカ派的な存在だったため、この日の発言は大きな意味を持つ」と述べた。

離脱期日が10月31日に迫る中でも、英国の離脱の有無は依然として定かでない。ジョンソン英首相はEUと合意してもしなくても期日に離脱すると主張しており、議会と対立している。

ポンドが下落したことで、海外収益が大きい石油大手のロイヤル・ダッチ・シェル (L:RDSa)やBP (L:BP)のほか、アジアへのエクスポージャーが高い金融大手HSBC (L:HSBA)がFTSE100種の大きな押し上げ要因だった。

中国商務省が前日、10月の米中通商協議に向けて米国と緊密に連絡を取っているとしたことで、長らく続いている米中貿易摩擦が妥結に近づいているとの期待が高まった。

住宅建設のパーシモン (L:PSN)は5.2%上昇。ジェフリーズが英国のEU離脱リスクが住宅建設部門にとって過大な売り材料となっていると指摘し、同社株の投資判断を引き上げた。FTSE350種住宅建設株指数 (FTNMX3720)は1.20%上昇し、約1年ぶりの高値を付けた。

<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。鉱業銘柄が買われ全体水準を押し上げた。

週間ベースでは6週間ぶりに下落した。経済への懸念が根強いほか、米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱の先行き不透明感が相場の重しとなった。

この日はSTOXX欧州600種資源株指数 (SXPP)が1.69%上昇した。

ドイツの照明機器メーカーであるオスラム (DE:OSRn)は5.4%高だった。オーストリアのセンサーメーカー、AMS (S:AMS)がオスラムの買収提案額を45億ユーロに引き上げたことが好感された。

米中が近いうちに通商協議で妥結するとの期待も相場を押し上げた。CNBCは米中が10月10─11日に通商協議を開くと報じた。

一方、半導体のインフィニオン・テクノロジーズ (DE:IFXGn)やAMS、ASMインターナショナル (AS:ASMI)は下落した。米同業のマイクロン・テクノロジー (O:MU)が発表した第1・四半期の利益見通しが市場予想を下回ったことが材料視された。

<ユーロ圏債券> フランスとスペインの国債利回りの週間低下幅が6週ぶりの大きさとなった。経済成長やインフレ率の鈍化を巡る懸念が高まる中で、インフレ期待を示す指標も低下した。

ドイツを中心としたユーロ圏の景況感悪化が域内債券利回りを押し下げ、欧州中央銀行(ECB)が包括的な追加金融緩和策の導入を決定した9月12日以来の低水準となっている。

欧州委員会が27日発表した9月のユーロ圏景況感指数は101.7で、前月の103.1から低下、2015年2月以来約5年ぶりの低水準となった。

ユーロ圏の期待インフレ率の目安となる5年先5年物インフレスワップは1.188%と7月初旬以来の低水準に低下。6月に付けた過去最低に接近している。

RBCキャピタル・マーケッツのグローバル・マクロストラテジスト、 ピーター・シャフリク氏は、23日に発表された購買担当者景気指数(PMI)を受けインフレ期待が後退したとし、「インフレ率やインフレ期待を高水準に維持するものは政策措置ではなく、マクロ面の状況であることが示された」と述べた。

今週の弱い経済指標に加え、英中銀やECB当局者からのハト派発言も世界的な追加緩和への期待感を後押しした。

ECBのレーン専務理事兼主任エコノミストは27日、取り付け騒ぎを引き起こしたり、融資に害を及ぼしたりすることのない範囲で可能な預金金利引き下げの限界にはまだ達していないとの見方を示した。

フランスとスペインの10年債利回り (ES10YT=RR) (FR10YT=RR)は今週6─9ベーシスポイント(bp)低下。週間の低下幅は6週ぶりの大きさとなった。

この日は大半の10年債利回りが約1bp上昇したが、独10年債利回り (DE10YT=RR)はマイナス0.58%と、今週6bp低下した。

フランスでは26日、ルメール財務相が100億ユーロ(109億ドル)超の減税を含む来年度予算案を公表。フランス当局が来年の中長期債の発行額を今年の2000億ユーロから2050億ユーロに引き上げると発表したことを受け、仏30年債利回りはこの日、4bp上昇した。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.0940 1.0916 (EUR=)

ドル/円 108.05 107.83

ユーロ/円 118.22 117.72 (EURJPY=)

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 391.79 +1.84 +0.47 389.95 (STOXX)

FTSEユーロファースト300種 1541.20 +6.22 +0.41 1534.98 (FTEU3)

ユーロSTOXX50種 3545.88 +13.70 +0.39 3532.18 (STOXX50E)

FTSE100種 7426.21 +75.13 +1.02 7351.08 (FTSE)

クセトラDAX 12380.9 +92.40 +0.75 12288.54 (GDAXI)

CAC40種 5640.58 +20.01 +0.36 5620.57 (FCHI)

<金現物> 午後 コード

値決め 1506.4

<金利・債券>

米東部時間13時21分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 100.43 0.00 100.43 (FEIc1)

独連邦債2年物 112.33 +0.03 112.30 (FGBSc1)

独連邦債5年物 135.60 +0.05 135.55 (FGBMc1)

独連邦債10年物 174.21 -0.11 174.32 (FGBLc1)

独連邦債30年物 218.12 -1.24 219.36 (FGBXc1)

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 -0.743 -0.022 -0.734 (DE2YT=RR)

独連邦債5年物 -0.802 -0.011 -0.761 (DE5YT=RR)

独連邦債10年物 -0.584 +0.005 -0.583 (DE10YT=RR)

独連邦債30年物 -0.120 +0.022 -0.141 (DE30YT=RR) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20190927T180312+0000

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