[ジャクソンホール 26日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のブロードベント副総裁は26日、英国の金利は「当面」高水準にとどまる可能性があるとの見方を示した。
米ワイオミング州で開かれた経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演したブロードベント氏は準備原稿で、賃金の記録的な伸びなどにつながった物価高騰の影響が急速に収まることはないと指摘。「そのため、金融政策は当面制限的な領域にとどまらざるを得ないかもしれない」と述べた。
英中銀は今月上旬に政策金利を5.00%から0.25%ポイント引き上げた際、金利は当面高止まりするとの見方を示した。
英国の欧州連合(EU)離脱や新型コロナウイルスの感染拡大、ロシアのウクライナ侵攻などの影響で、英国のインフレ率は昨年10月に11.1%でピークに達した。中銀はインフレ抑制に苦慮している。
中銀の次回政策会合は9月21日に予定されているが、投資家は中銀が金利を5.5%に引き上げると予想している。