[イスタンブール 31日 ロイター] - トルコ統計庁が31日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比3.8%増だった。ロイターがまとめた市場予想の3.5%増を上回った。家計支出が好調だった。
前期比(季節・日数調整済み)では3.5%増。市場予想を上回った。
家計支出は10%ポイント以上増加。
キャピタル・エコノミクスの新興市場担当チーフエコノミスト、ウィリアム・ジャクソン氏は「個人消費が非常に強く、輸入の急増を招いた。このため、純輸出がGDP伸び率を押し下げた」と指摘した。
5月の選挙を控えた財政刺激策が経済成長を支援する要因となった。低金利も経済活動を下支えしたが、中央銀行は6月に金融引き締めを開始しており、年内は景気減速が見込まれている。
ジャクソン氏は、政策転換でも需要・インフレ・経常赤字の抑制で望ましい効果が出ていないと指摘。次回の中銀理事会で大幅な追加利上げが実施され、下半期の経済成長が鈍化するとの見方を示した。
第1・四半期のGDPは4.0%増から3.9%増に改定された。