[イスタンブール 4日 ロイター] - トルコ統計局が4日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比58.94%上昇と予想を上回った。リラ急落や最近の増税で2カ月連続で上昇率が加速した。7月は47.83%上昇だった。
前月比では9.09%上昇。7月の9.49%上昇からやや鈍化した。
前月比では輸送料金が上昇。前年比ではホテル、カフェ、レストランの料金が値上がりした。
シムシェキ財務相はインフレとの戦いには時間がかかり、移行期間には忍耐が必要だと指摘。X(旧ツイッター)に「インフレを管理・抑制するため、必要なことは全て(金融引き締め、信用政策、所得政策)行う」と投稿した。「われわれはインフレと戦う決意を完全に固めている」としている。
ロイターがまとめた市場予想は前年比55.9%上昇、前月比7.0%上昇だった。
統計発表後、リラは小幅に下落。0724GMT(日本時間午後4時24分)現在、1ドル=26.78リラで取引されている。
8月の生産者物価指数(PPI)は前月比5.89%上昇、前年同月比49.41%上昇だった。