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日経平均は反落、ソフトバンクGが下支え、外需へのシフトを見極め

発行済 2018-04-11 12:07
更新済 2018-04-11 12:33
日経平均は反落、ソフトバンクGが下支え、外需へのシフトを見極め
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 日経平均は反落。
43.89円安の21750.43円(出来高概算8億1000万株)で前場の取引を終えた。
10日の米国市場では米中貿易摩擦への警戒感が後退した流れからNYダウは428ドル高となったが、昨日の段階で米国株高を織り込む形で上昇しており、市場の反応は限られた。
ソフトバンクG (T:9984)の指数インパクトから小幅に上昇して始まった日経平均だが、その後こう着感の強い相場展開の中、NYダウ先物の弱い値動きもあって、前場半ばには下げに転じている。


 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の過半数を占めている。
セクターでは原油相場の上昇から、石油石炭、鉱業が3%を超える上昇。
海運、非鉄金属、証券、鉄鋼、機械、保険、卸売がしっかり。
一方で、小売、サービス、精密機器、食料品、水産農林、医薬品など内需・ディフェンシブを中心に利益確定の流れが優勢だった。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、テルモ (T:4543)、花王 (T:4452)が重石になる半面、ソフトバンクG (T:9984)、ファナック (T:6954)、信越化 (T:4063)、TDK (T:6762)が下支え。


 ソフトバンクG (T:9984)の上昇によってファーストリテ (T:9983)、テルモ (T:4543)の2社の下落分を吸収する格好であるが、内需・ディフェンシブ系を中心に幅広く利益確定の売りに押されており、日経平均のプラスキープは難しかったようだ。
NYダウ先物が弱含みで推移しているため、利益確定に向かわせている面もありそうだ。
また、週末にオプションSQを控えていることも、手掛けづらくさせているとみられる。


 もっとも、日経平均は5日線をキープしており、底堅さは意識される。
東エレク (T:8035)が下げに転じるなどハイテクの戻りの鈍さが嫌気されそうだが、まずはソフトバンクG (T:9984)の強い値動きが安心感につながるところ。
TOPIXが下落して終えていることもあり、後場は日銀のETF買い入れへの思惑が売り込みづらくさせよう。
北朝鮮・最高人民会議(第13期6回会議)開催などもあって上値追いは慎重になりそうだが、内需から外需へのシフトが続くようだと、日経平均の緩やかなリバウンド期待は高まろう。

(村瀬智一)

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