12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続落、いくぶん落ち着きを見せるが予断許さず
・ドル・円は伸び悩み、日本株安継続で円買い基調
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はユニファミマ (T:8028)
■日経平均は続落、いくぶん落ち着きを見せるが予断許さず
日経平均は続落。
102.00円安の22488.86円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。
11日の米株式市場ではNYダウが大幅続落し、545ドル安となった。
前日からの急落を受けて市場の不安心理を映す変動性指数(VIX)が上昇しており、この日も引けにかけて下げ幅を拡大するなど不安定な展開が続いた。
為替市場ではリスク回避の円買いに加え、米9月消費者物価指数(CPI)の予想下振れ、トランプ米大統領のドル高けん制発言もあって、円相場が一時1ドル=111.80円台まで上昇。
本日の東京市場ではこうした流れを引き継いだほか、オプションの特別清算指数(SQ)算出に絡む売買も押し下げ要因となり、日経平均は267円安からスタートした。
その後、寄り付きを安値として下げ幅を縮めたものの、投資家の警戒感は根強く、マイナス圏でもみ合う場面が続いた。
個別では、ファーストリテ (T:9983)が3%近い下落となり、日経平均を約67円押し下げた。
前日発表した決算は好感されたものの、材料出尽くし感が強まったようだ。
ユニファミマ (T:8028)は利益確定売り優勢で4%超安。
決算内容はサプライズなしとの見方があった。
その他売買代金上位ではソニー (T:6758)、武田薬 (T:4502)などがさえない。
トヨタ自 (T:7203)は小安く、三菱UFJ (T:8306)は2%超安となった。
一方、ソフトバンクG (T:9984)、任天堂 (T:7974)、ファナック (T:6954)などが堅調。
東エレク (T:8035)が3%近く上昇し、SUMCO (T:3436)も6%近く上昇するなど半導体関連株の上げが目立った。
ドンキHD (T:7532)は5%近く上昇し、大幅に3日続伸。
また、好決算のコシダカHD (T:2157)がストップ高水準まで買われ、東証1部上昇率トップとなった。
セクターでは、保険業、陸運業、電気・ガス業などが下落率上位。
半面、機械、電気機器、金属製品が上昇率上位だった。
日経平均はSQ算出に絡んだ売買もあって大幅続落してスタートしたが、その後は22500円を挟んで推移しており、いくぶん落ち着きを取り戻したかに見える。
一時112円を割り込んだドル・円相場も、足元では112.20円付近と円高進行が一服している。
アジア市場では中国・上海総合指数が続落しているものの、日経平均と同様に大きく売り込まれる展開とはなっていない。
日経平均は22500円水準が心理的な節目とみられており、これを下回る水準では押し目買いも入っているようだ。
しかし、日経平均の下支え役はこのところ下げのきつかった東エレクやソフトバンクGとなっており、為替の円高一服や週末を控えていることによる買い戻しが目先の下げ止まりの主因とも考えられる。
前日の米国市場では主要ハイテク株や半導体関連株の下落が続き、先行きの不透明感はなお強い。
今晩の米国市場の動向を見極めたいとの思惑から、後場の日経平均も戻りの鈍い展開が続きそうだ。
■ドル・円は伸び悩み、日本株安継続で円買い基調
12日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。
買戻しが先行したものの、日本株安を背景にリスク回避的な円買い振れやすい地合いに変わりはなく、戻りは限定的となった。
ドル・円は、朝方から112円台を維持。
上海総合指数が短期的にプラスに浮揚し、日経平均株価が下げ幅を縮小した場面では円買いが弱まり、ドルは112円30銭台に上昇する場面もあった。
ただ、ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏推移に変わりなく、日経平均は後場も軟調地合いが続く見通し。
また、上海総合指数も下げに転じ、株安を警戒した円買い基調は継続しそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は112円01銭から112円31銭、ユーロ・円は129円86銭から130円28銭、ユーロ・ドルは1.1586ドルから1.1609ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・テリロジー (T:3356)やコシダカホールディングス (T:2157)など、6銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はユニファミマ (T:8028)
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・ショルツ独財務相
「EUと米国は非常に思慮深く信頼に基づく協議を進め、通商摩擦の激化することはない」
【経済指標】
・日・9月マネーストックM3:前年比+2.5%(予想:+2.5%、8月:+2.5%)
・豪・8月住宅ローン件数:前月比-2.1%(予想:-1.0%、7月:+0.4%)
・中・9月輸出:前年比+14.5%(予想:+8.2%、8月:+9.8%)
・中・9月輸入:前年比+14.3%(予想:+15.3%、8月:+19.9%)
・時間未定 中・9月輸出(前年比予想:+8.2%、8月:+9.8%)
・時間未定 中・9月輸入(前年比予想:+15.3%、8月:+19.9%)
・15:00 独・9月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.3%、速報値:+2.3%)
・IMF・世銀年次総会(14日まで)
・ブラジル休場(聖母の日)
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・日経平均は続落、いくぶん落ち着きを見せるが予断許さず
・ドル・円は伸び悩み、日本株安継続で円買い基調
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はユニファミマ (T:8028)
■日経平均は続落、いくぶん落ち着きを見せるが予断許さず
日経平均は続落。
102.00円安の22488.86円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。
11日の米株式市場ではNYダウが大幅続落し、545ドル安となった。
前日からの急落を受けて市場の不安心理を映す変動性指数(VIX)が上昇しており、この日も引けにかけて下げ幅を拡大するなど不安定な展開が続いた。
為替市場ではリスク回避の円買いに加え、米9月消費者物価指数(CPI)の予想下振れ、トランプ米大統領のドル高けん制発言もあって、円相場が一時1ドル=111.80円台まで上昇。
本日の東京市場ではこうした流れを引き継いだほか、オプションの特別清算指数(SQ)算出に絡む売買も押し下げ要因となり、日経平均は267円安からスタートした。
その後、寄り付きを安値として下げ幅を縮めたものの、投資家の警戒感は根強く、マイナス圏でもみ合う場面が続いた。
個別では、ファーストリテ (T:9983)が3%近い下落となり、日経平均を約67円押し下げた。
前日発表した決算は好感されたものの、材料出尽くし感が強まったようだ。
ユニファミマ (T:8028)は利益確定売り優勢で4%超安。
決算内容はサプライズなしとの見方があった。
その他売買代金上位ではソニー (T:6758)、武田薬 (T:4502)などがさえない。
トヨタ自 (T:7203)は小安く、三菱UFJ (T:8306)は2%超安となった。
一方、ソフトバンクG (T:9984)、任天堂 (T:7974)、ファナック (T:6954)などが堅調。
東エレク (T:8035)が3%近く上昇し、SUMCO (T:3436)も6%近く上昇するなど半導体関連株の上げが目立った。
ドンキHD (T:7532)は5%近く上昇し、大幅に3日続伸。
また、好決算のコシダカHD (T:2157)がストップ高水準まで買われ、東証1部上昇率トップとなった。
セクターでは、保険業、陸運業、電気・ガス業などが下落率上位。
半面、機械、電気機器、金属製品が上昇率上位だった。
日経平均はSQ算出に絡んだ売買もあって大幅続落してスタートしたが、その後は22500円を挟んで推移しており、いくぶん落ち着きを取り戻したかに見える。
一時112円を割り込んだドル・円相場も、足元では112.20円付近と円高進行が一服している。
アジア市場では中国・上海総合指数が続落しているものの、日経平均と同様に大きく売り込まれる展開とはなっていない。
日経平均は22500円水準が心理的な節目とみられており、これを下回る水準では押し目買いも入っているようだ。
しかし、日経平均の下支え役はこのところ下げのきつかった東エレクやソフトバンクGとなっており、為替の円高一服や週末を控えていることによる買い戻しが目先の下げ止まりの主因とも考えられる。
前日の米国市場では主要ハイテク株や半導体関連株の下落が続き、先行きの不透明感はなお強い。
今晩の米国市場の動向を見極めたいとの思惑から、後場の日経平均も戻りの鈍い展開が続きそうだ。
■ドル・円は伸び悩み、日本株安継続で円買い基調
12日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。
買戻しが先行したものの、日本株安を背景にリスク回避的な円買い振れやすい地合いに変わりはなく、戻りは限定的となった。
ドル・円は、朝方から112円台を維持。
上海総合指数が短期的にプラスに浮揚し、日経平均株価が下げ幅を縮小した場面では円買いが弱まり、ドルは112円30銭台に上昇する場面もあった。
ただ、ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏推移に変わりなく、日経平均は後場も軟調地合いが続く見通し。
また、上海総合指数も下げに転じ、株安を警戒した円買い基調は継続しそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は112円01銭から112円31銭、ユーロ・円は129円86銭から130円28銭、ユーロ・ドルは1.1586ドルから1.1609ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・テリロジー (T:3356)やコシダカホールディングス (T:2157)など、6銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はユニファミマ (T:8028)
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・ショルツ独財務相
「EUと米国は非常に思慮深く信頼に基づく協議を進め、通商摩擦の激化することはない」
【経済指標】
・日・9月マネーストックM3:前年比+2.5%(予想:+2.5%、8月:+2.5%)
・豪・8月住宅ローン件数:前月比-2.1%(予想:-1.0%、7月:+0.4%)
・中・9月輸出:前年比+14.5%(予想:+8.2%、8月:+9.8%)
・中・9月輸入:前年比+14.3%(予想:+15.3%、8月:+19.9%)
・時間未定 中・9月輸出(前年比予想:+8.2%、8月:+9.8%)
・時間未定 中・9月輸入(前年比予想:+15.3%、8月:+19.9%)
・15:00 独・9月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.3%、速報値:+2.3%)
・IMF・世銀年次総会(14日まで)
・ブラジル休場(聖母の日)
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