22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:経済活動再開の流れから押し目買い意欲は強い■前場の注目材料:洋缶HD、20/3上方修正 営業利益270億円←260億円■ソフトバンクG、ソフトバンク株5%売却、中核の通信事業、苦境鮮明■経済活動再開の流れから押し目買い意欲は強い22日の日本株市場は、こう着感の強まりやすい相場展開になりそうだ。
21日の米国市場ではNYダウが101ドル安だった。
上院が米国取引所に上場している中国企業の上場廃止を促す法案を可決したことに続き、香港を巡る対中制裁策を提示する計画が報じられると、中国は対米報復措置を警告するなど米中対立の激化への懸念から売りが広がった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円安の20460円。
円相場は1ドル107円60銭台で推移している。
米国市場の流れを受けて売り優勢の相場展開になりそうだが、米国市場の下落要因は昨日の段階で織り込まれており、売り込まれる展開にはなりづらいだろう。
米中対立への警戒や全人代を受けた報道等に先物主導で振らされる場面があったとしても、出来高が膨れていない需給状況においては、追随する動きも限られそうである。
方向感は出難いだろうが、経済活動再開の流れから金融市場は安定化に向かっており、調整局面においての押し目買い意欲が強いと考えられる。
緊急事態宣言について政府は、大阪など関西2府1県で解除する一方、東京など首都圏の1都3県と北海道は継続することを正式に決定した。
また、1都3県と北海道の緊急事態宣言は、解除可能か25日にも判断するとしており、調整局面における買い意欲は強そうである。
日経平均の底堅さが意識される中、個人主体の中小型株物色については、引き続き活発な状況が続きそうである。
アンジェス (T:4563)の売買が引き続き活況であり、短期筋の資金回転が効いているようである。
連日で中小型株の強い値動きが続く中、個別においては過熱感が警戒される水準までの上昇をみせている銘柄も多く、地合い良好を受けて次第に出遅れている銘柄等へ物色対象に広がりが出てくる可能性がありそうだ。
■洋缶HD、20/3上方修正 営業利益270億円←260億円洋缶HD (T:5901)は2020年3月期業績予想の修正を発表。
営業利益は従来の260億円から270億円、経常利益が245億円から280億円、当期純利益は25億円の赤字から5億円の赤字に上方修正した。
売上高および営業利益は、概ね前回予想通りに推移する見込み。
経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、新型コロナウイルスの影響を考慮し、保守的に見積もっていたことなどにより、前回予想を上回る見込み。
■前場の注目材料・米原油先物は上昇(33.92、+0.43)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・新型コロナウイルス治療薬開発・経済活動再開・日米欧の大型財政出動・株安局面での自社株買い・7-9月期の業績回復期待・サイバーダイン (T:7779)空港で活躍!消毒ロボ、サイバーダインが拡販・ソフトバンクG (T:9984)ソフトバンク株5%売却、中核の通信事業、苦境鮮明・ANA (T:9202)国内線、来月も減便続く、JAL・ANA、ともに7割減・ブリヂストン (T:5108)国内12工場一時停止、来月も生産調整継続・KDDI (T:9433)「ポンタ」にポイント統合、会員基盤1億人超・東レ (T:3402)炭素繊維の弾性率7割増、自動車部品など向け・東ソー (T:4042)ウイルス抗体を定量的に検出、試薬開発に着手☆前場のイベントスケジュール・07:45 NZ・1-3月期小売売上高(前期比予想:-1.5%、10-12月期:+0.7%)
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