[ニューヨーク 28日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで上昇した。月末や四半期末に向けてポジションを整理する投資家の動きが出た。市場は明日発表の個人消費支出(PCE)価格指数待ちとなっている。
こうした中、日本円は小幅安の1ドル=151.38円となった。27日には1990年以来の安値を付け、152円の大台目前まで下落していた。
米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は27日遅く、最近の期待外れのインフレ指標が利下げを遅らせる根拠になっていると発言。これもドル上昇要因となった。
29日は、米国債券・株式市場は祝日のため休場。外国為替市場の参加者も少ないため、ボラティリティーが高まる可能性がある。29日にはパウエルFRB議長の講演も予定されている。
ユーロは一時1.0775ドルと5週間ぶりの安値を付けた。終盤は0.34%安の1.0789ドルとなった。
英ポンドは0.15%安の1.262ドル。
ドル指数は0.1%高の104.52となった。一時104.73と、2月中旬以来の高値を付ける場面があった。
29日に発表される指標でサプライズがあった場合、最も大きな影響を受けるのは円だとみられている。
りそなホールディングスの為替ストラテジストは「ドル/円が152円を付ければ、おそらく急激な上値追いが起こり、介入が行われる可能性がある」と語った。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.91%上昇の7万0848.75ドル。
ドル/円 NY終値 151.37/151.39
始値 151.39
高値 151.42
安値 151.16
ユーロ/ドル NY終値 1.0787/1.0791
始値 1.0787
高値 1.0818
安値 1.0783