[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落した。中東や北朝鮮の情勢など地政学リスクが気にされた一方、外為市場でドル/円が円高に振れたことも重しとなった。あすから、年末年始で6日間休場となることから、休み中のイベントを警戒するムードもあり、終始模様眺めの展開に。中盤以降は下げ渋ったものの、大引けにかけて売り直され安値引けとなり、2019年の日経平均は2万3656円62銭で終了した。
市場では「休みの間に、中国PMI、米ISM製造業指数の発表などイベントが消化されるため、きょうは身動きが取れない」(キャピタル・パートナーズ証券・チーフマーケットアナリストの倉持宏朗氏)、「先高期待はあっても、無理に年末年始の休み中に買い持ちしようとする動きはなく、全体的に見送られている。『株を枕に年越し』というムードはまったくない」(国内証券)などの声が聞かれる。
TOPIXは、0.68%安で終了。東証33業種では、鉱業を除く32業種が値下がりした。東証1部の売買代金は、1兆4338億2900万円と薄商い。個別では、ソニー (T:6758)など主力輸出関連株に安い銘柄が目立つ。半面、パルコ (T:8251)がTOB価格にサヤ寄せする形で続騰した。
東証1部の騰落数は、値上がり542銘柄に対し、値下がりが1541銘柄、変わらずが78銘柄だった。
<日経平均、年間では18.19%上昇>
なお、2019年の日経平均は、1月4日の大発会は波乱商状で始まり、立ち会い時間ベースのこの年の安値1万9241円37銭を記録。高値は12月17日の2万4091円12銭で、2019年大納会の終値と比較した年間の上昇率は18.19%だった。
一方、TOPIXも立ち会い時間ベースの安値は大発会に付けた1747.20。高値は12月17日の1747.48で、年間騰落率は15.21%の上昇にとどまった。市場では「日経平均とTOPIXの動きに差が出たのは、年の後半に上昇を加速させた主力の輸出関連株に対し、銀行株をはじめ内需大型株の出遅れが目立ったことが大きい」(SBI証券・シニアマーケットアドバイザーの雨宮京子氏)との声が聞かれる。
日経平均 (N225)
終値 23656.62 -181.10
寄り付き 23770.93
安値/高値 23656.62─23782.49
TOPIX (TOPX)
終値 1721.36 -11.82
寄り付き 1727.39
安値/高値 1718.17─1727.85
東証出来高(万株) 79662
東証売買代金(億円) 14338.29
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