[イスタンブール 15日 ロイター] - トルコ当局は15日、イスタンブールに滞在する未登録のシリア移民のうち、7月12日以降に他県の仮設住宅センターに移動させた数は6416人だったと発表した。
また、4万2888人の不法移民が本国送還センターがある県に送られ、同センターで送還手続きが行われているとした。
当局はイスタンブールに滞在する未登録のシリア移民に対し10月30日までに別の県に移動するよう求めており、移動しなければ強制退去を実施するとしていた。
トルコ政府は先月、クルド人民兵組織「人民防衛部隊(YPG)」に対する軍事作戦を実施。YPGの退去後にシリア北東部に設けた「安全地帯」にシリア難民を帰還させる意向を示していた。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは先月公表した報告書で、紛争が終結していないにもかかわらずトルコがシリア北部に設ける「安全地帯」にシリア難民を強制的に移動させていることを明らかにした。これに対し、トルコ外務省の報道官は同日、報告書の主張を「虚偽かつ想像上のもの」と述べた。