[ソウル 6日 ロイター] - 韓国を訪問中のスティルウェル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は6日、安倍晋三首相と文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領が対話したことについて「非常に心強い」と述べた。
安倍氏と文氏は4日、バンコクで行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議の合間に11分間会談した。
スティルウェル氏は記者団に対し、「安倍首相と文大統領が対話する機会を持ったことは非常に勇気付けられる」とし「われわれは(日韓)関係の改善を見守っているが、これは心強い兆候だ」と述べた。
これに先立ち、スティルウェル氏は韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相、趙世暎(チョ・セヨン)第1外務次官と会談した。
今月失効する日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について協議したかとの質問には答えなかった。
韓国政府系シンクタンクである韓国統一研究院(KINU)が6日公表した調査によると、韓国人の72%はGSOMIA失効の決定を支持している。
韓国外務省は声明で、康外相はスティルウェル氏との会談で、日本との対立の「合理的な解決策」をまとめるための取り組みを説明したと表明。「米国側は、これらの取り組みに勇気づけられるとし、取り組みを今後も続けるべきとの考えに同意した」と明らかにした。
このほか、会談では米朝の非核化交渉に関しても意見交換したとみられる。
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