26日の日経平均は反発。
142.05円高の23924.92円(出来高概算8億2000万株)で取引を終えた。
欧米市場はクリスマスの祝日で休場となる中、材料に欠けるほか市場参加者も限られている中ではあったが、薄商いの中を断続的なインデックス売買によって指数が押し上げられた格好となった。
日経平均は寄り付き近辺がほぼ安値となり、9時40分前後に付けた23931.51円が高値となり、その後は23900円を挟んでの狭いレンジ取引が続いた。
円相場がやや円安に振れて推移していたほか、グローベックスの米株先物の上昇等も安心感につながった格好。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1600を超えており、全体の7割を占めている。
セクターでは東証33業種全てが上昇しており、海運、ガラス土石、空運、金属製品、精密機器、繊維、建設が上昇率上位に。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、ソフトバンクG (T:9984)、東エレク (T:8035)、信越化 (T:4063)、ファナック (T:6954)、TDK (T:6762)などが堅調。
日経平均は足元で上値を抑えられていた5日線を突破し、再び年初来高値を意識した動きをみせてきた。
欧米市場はクリスマスの祝日で休場であるため、海外勢の資金流入が限られている中であるが、断続的なインデックス売買がショートカバーなどにもつながったようである。
明日は受け渡しベースで実質2020年新春相場入りとなり、連休等を挟むとは言え、新資金の流入なども意識されてくる。
また、欧米市場の休場明けにより、海外勢の資金も限られたものであろうが、流入してくることが期待される。
2019年の売買はあと2営業日であるが、日経平均が再び年初来高値を意識してくる中、強いトレンドが継続している銘柄などへは、引き続きショートカバーを意識させる強い値動きが続く可能性がありそうだ。
また、個人主体の中小型株についても、IPOの好調から資金回転は効いている状況であり、需給は良好であろう。
短期的な値幅取り狙い中心で中長期的なポジション取りとはならないだろうが、成長期待から買われている銘柄などへは、一段高を狙った短期資金が集中しやすい。